講師の羽原利幸技師(中国中央病院)には、
「反応性中皮の細胞像について」大変詳しく解説していただきました。実習では、体腔液の細胞診標本50症例を鏡検しました。
当日は、広島県北では雪模様、広島市内も時折雨もちらつく寒い中、約50名の会員が参加されました。
特に顕微鏡実習では、悪性中皮腫や様々の癌腫転移症例の他、腹膜透析に出現する異型中皮細胞の形態像に驚きました。標本作製法が異なる中国中央病院、三原市医師会病院、呉医療センター、広島大学病院4施設の多くの標本を見る事ができた実り多い実習となりました。
初のコーヒーブレイク休憩では、スタバのコーヒーが準備され、体を温めながら親交を深めることができました。
企画された西村俊直@学術委員長、ご苦労様でした。
今後も広島発のワークショップ・研修会を期待しています!
参考文献
1)腹膜透析における反応性中皮の細胞学的特徴について 第47回日本臨床細胞学会秋期大会 日本臨床細胞学会雑誌 47(Suppl_2), 557, 2008-09-22
2)腹水中に出現する反応性中皮と背景病変 第49回日本臨床細胞学会 日本臨床細胞学会雑誌 48(5), 319-326, 2009-09-22
3)Collagenous stromaを伴う反応性中皮細胞が多数出現し診断に苦慮した腹水細胞診の一例 第46回日本臨床細胞学会秋期大会 日本臨床細胞学会雑誌 46(Suppl_2), 591, 2007-09-22
4)中皮腫と反応性中皮の細胞学的鑑別 - J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma/72/4/72_488/_pdf
5)(上皮型)と肺腺癌の鑑別
www.nichirei.co.jp/bio/infolibrary/pdf/focus_report01.pdf