11月30日(日) 広島大学医学部形態系実習室にて、平成26年度第3回病理細胞領域研修会(第167回広島細胞診研修会)が開催されました。
<第一部> ~細胞検査士二次試験対策~
当日、午前中には細胞検査士二次試験対策(手技試験)が行われました。県内だけでなく、岡山県と兵庫県からの参加もあり、16名の方が受講されました。
手技試験用に、喀痰は滅菌したものを用意したのですが、『シャビシャビ』になっていました。そのため、領域員が卵白を混ぜたり片栗粉を混ぜたり、苦労して加工してくれました。やはり、生痰に勝る物はないです...! そして、疑似体腔液としては、抗凝固剤入りの末梢血液を準備していただきました。時間内に綺麗な標本を作製するための細かい『技』を伝授後、2班に分かれて参加者全員がそれぞれが観察する形式で実施されました。
若手もベテランも注視されると手が震えて、普段通りにできない模様でした。時間が経つにつれ質問も多くなり、指導者と受講生との距離が近づいた研修会となりました。
若手もベテランも注視されると手が震えて、普段通りにできない模様でした。時間が経つにつれ質問も多くなり、指導者と受講生との距離が近づいた研修会となりました。
本番の試験では、独特な緊張感とその雰囲気に呑まれ日頃の実力を発揮できないことが多々あります。緊張することを想定して、試験に挑んでもらいたいと思います。ご協力いただきました大学病院の金子様、田中様には感謝致します。
病理細胞領域役員皆さま、受講者皆さま、本当にお疲れ様でした。二次試験では、十分に実力が発揮できますことを祈います。
病理細胞領域役員皆さま、受講者皆さま、本当にお疲れ様でした。二次試験では、十分に実力が発揮できますことを祈います。
そして、合格されましたら細胞検査士を目指す後輩たちへ伝達してください!!
<第二部> ~甲状腺研修会~
同日午後2時から甲状腺研修会が開催されました。
隈病院の廣川満良先生と鈴木彩菜技師にご講演いただきました。
隈病院の廣川満良先生と鈴木彩菜技師にご講演いただきました。
○「甲状腺穿刺吸引細胞診の実際」 廣川満良 先生
○「甲状腺液状化検体細胞診、その作製法から見方まで」 鈴木彩菜 先生
○「甲状腺ベセスダシステム」 鈴木彩菜 先生
○「甲状腺乳頭癌の亜型と細胞像」 廣川満良 先生
○「甲状腺濾胞性病変の見方と報告様式」 廣川満良 先生
予想を遥かに上回る参加者で、用意したハンドアウトが全く足りない状況でした。。
穿刺採取から固定に至る手技が映し出され、これぞプロフェッショナルな理想形に感動しました。
講演終了後は廣川先生と鈴木先生を囲んで、総勢19名での親睦会を催しました。廣川先生や鈴木先生、広島、呉、東部地区の技師の横のつながりを強める会となり、研修会同様に大盛況な飲み会でした。機会があれば、顕微鏡実習にも来ていただけると『口約束』をしましたので、実現に向けて、計画を練りたいと思います。
最後に会場準備や受付をしてくださいました領域役員皆さま、名司会の福山市民病院の秀坂恵技師と延岡由梨技師、本当にありがとうございました。
文責:福山市民病院 山田貴之