2016年4月10日日曜日

第173回広島細胞診研修会「膵臓ワークショップ」の報告

平成28年3月27日13時から、広島大学医学部基礎講義棟2階形態実習室にて,広島細胞診研修会「膵臓」をテーマとするワークショップが開催され、43名の方(一部受講のみ参加)が受講されました。
羽原会長の細胞検査士たるや、標本を見ての実力や!との思いから生まれた企画で、一昨年の「体腔液」に続いての企画です。今回は、膵臓のスペシャリストであるJA尾道総合病院の佐々木健司 技師、広島大学病院の尾田三世 技師に講師をお願いしました。約一時間の講義後、40症例の膵液細胞診標本での鏡検実習を行いました。
 先ず、佐々木技師よりENPD留置下膵液の検体採取からPanIN、上皮内癌の細胞像、並びにIPMNEUS-FNA細胞診での注意点など膵液細胞診全般について、スライド80を用いて詳細、わかりやすく解説してくださいました。核形不整が必ずしも癌ではな細胞診の基本である核クロマチンの詳細な観察が重要であることを再認識することができました。続いて尾田技師より慢性膵炎で経験した細胞異型やEUS-FNA検体における細胞診と組織診断の不一致症例の提示がありました。細胞形態だけでは判断が難しい場合もあり、FISH法を用いた新たな診断法についてお話ししていただきました。近い将来、癌領域におけるコンパニオン診断薬を用いた癌細胞の遺伝子変異の検出が組み込まれていくため,細胞診が役立つ新たな可能性を模索しているということで、さらに今後の進展が気になるところです。

半日という短時間の中、講義と実習がぎゅっと詰まった実りある研修会になりました。
今回、ワークショップに関するアンケートを行い、多くの方から意見をいただきました。今後の企画、運用に役立てたいと思います。  
さて、来年はどんなワークショップになるでしょうか?乞うご期待です!
文責:杉山佳代

2016年4月2日土曜日

2016年子宮の日街頭活動のお知らせ


LOVE49♡プロジェクト



子宮の日、それは4月9日「子宮頸がんを予防する日」です。


子宮頸がんは細胞診検査で、定期的に検査すれば、予防できる癌です。

私たち細胞検査士は、その細胞診に従事しています。
細胞診は、採取された検査材料から顕微鏡で悪性細胞を見つける検査です。
一枚の標本を丁寧に観察し早期発見、早期治療のお手伝いができるよう、日々努めています。
しかし子宮頸がん検診を受ける人が増えない限り、若い女性の頸がんは減少しません。


子宮がん検診
もっと多くの女性に検査を受けていただきたいと思っています。

この子宮の日は、子宮がん定期健診の必要性を訴えるため、全国的に行われている活動です。
広島県細胞検査士会はそれに賛同し、街頭活動を毎年行っています。

今年も下記の3地区に分かれ、街頭活動を行います。

呉地区: 4月8日(金)   18:00~19:00  活動場所 ー ゆめタウン呉~呉駅周辺 
広島地区:4月9日(土)   15:30~17:00  活動場所 ー パルコ前 
東部地区:4月10日(日)14:30~16:30  活動場所 ー 福山駅前周辺
それぞれ活動日が違いますので、参加される方はご注意ください!!

一般の方へ

ご通行中、検診啓発のパンフレットをお渡しする予定です。
ふだん病院や検診センターなどで検査の仕事をしています。
パンフレットを配る事に不慣れなため、若い女学生にはなかなか受け取ってもらえません。誠に申し訳ありませんが、積極的に受け取っていただきたいと思います。
またアンケートの記入をお願いする場合もあります。
お時間があれば、ご協力をお願いいたします。


細胞検査士、臨床検査技師、活動に賛同されるボランティアの方へ

臨床検査(細胞診)の事をより多くの方に知っていただける機会です。
当日の飛び入り参加もOK!
一緒に活動しましょう!!!

文責:杉山